言葉と、いろ。色。


下地塗りから色を置くまで。


色を置く時の無になる感覚は何にも代えがたい。

描き始め、漠然としたイメージはそこにある。
けれど色を置くときは、孤独で無を感じる。

少しでもイメージに近づけられれば喜びで、
遠ざかる時は…
それもそれで冒険のような喜びで。

色を置く時の無になる感覚は、
自分がとても小さな存在だと
自分自身が納得する時間なのかもしれない。

滲んで、沈んで、緩やかにのびて広がって。
美しく混じり合ったり、汚くとなりあったり。
色を置く過程は、描き手が見られる、
言葉にできない物語だと思う。



※注文されていた、額装のリメイク作業から。
ようやく手を入れることができて、嬉しかった4月。
宮田光雄先生がギリシャのお店で出会った聖書にちなんだ格言を入れた額装のリメイクです。
お店の店主さんから譲り受けたものをキリスト教書店に贈られるということで、アトリエMyColorがリメイクをお手伝いしました。
古い木枠を塗り直し、ガラスを磨いて、店長さん達のリクエストの書店カラーを基調に。
日本語訳は、宮田光雄先生のものです。
完成形は、仙台キリスト教書店さんに置いていただく予定です。

「言葉」は、人間が自覚的に向き合うことを求めている。
この額装の中の言葉を毎日の生活の中で見上げていた店主さんや、お客さんの姿を想像する。
苦しい時も、やさぐれた時も、嬉しい時も、ぼうっとする時も。
言葉が生活とともに生きている。

それはとても、すてきなことだと思う。